ルリイトトンボ
◇尾瀬の動植物
○尾瀬の動物
 尾瀬では,現在48種類のトンボが確認されています。半分くらいは周りの低地から迷い込んできたもの,残りが高地の湿原地帯を好む北方系・高山性のトンボです。尾瀬には池塘などの水が豊富にあり,日本で見られる北方系・高山性のトンボが全て見られるなどトンボの宝庫です。
 また,池塘には,カエル,イモリ,アメンボ,ゲンゴロウ,トンボの幼虫などが見られます。尾瀬沼や周辺の流れではアブラハヤ,ドジョウのほか,ヒメマス,ニジマス,カワマス,ワカサギなどの放流された魚類も見られます。

ヒバリ  鳥類は高山帯ではイワヒバリ,カヤクグリ,森林ではキツツキの仲間のドラミングやコガラ,シジュウカラ,ウグイス,コマドリ,カッコウの鳴き声を聞くことができます。沼や池塘ではカイツブリ,オシドリ,マガモ,コガモなどがヒナを連れて泳ぐ姿を見ることもあります。湿原ではオオジシギやホオアカのさえずりをよく耳にします。また,山小屋付近ではイワツバメがさかんに飛び交うなど,多様な野鳥を見ることができます。
 尾瀬で見られるけものは,ツキノワグマ,シカ,ホンドタヌキ,イタチ,オコジョなど30種ほどです。ほとんどが夜行性のため,オコジョがたまに見られる程度で,姿を直接見ることはありませんが,その形跡は雪の上に残る足跡や食痕,フンから確認できます。

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